コンロッド側面の鏡面加工
「コンロッドの側面を鏡面加工すると強度が上がる」・・・これって一般的に言われていることだよね。
これは本当かウソか?鏡面にするために削ってしまうわけだから、厳密には細くなる。細いと強度は下がるんじゃないの?じゃあなんで?
コンロッドの表面は以外とデコボコしている。つまり、細かく見た場合太い部分と細い部分があることになる。
んで、当然太い部分は強い。細い部分は弱い。これがミクロの世界で太いところと細いところがまんべんなくあるなら大して問題にならないと思うが、1カ所だけ明らかに細かったらどうだろう?細い部分に力が集中し、そこから破壊してしまう。つまり、切れ込みが入っているのと同じ事。
鏡面加工すると、その切れ込みが無くなる。全体的に弱くなるが、力が集中しないので破壊しにくい。極端な言い方をすれば、しなやかになるということ。
切れ込みが入っているコンロッドが破壊するちからを10とすれば、全体的に細くなったとしても切れ込みが無ければ全体で力を分散するので11、12の力に耐えうる。
しかしそんな切れ込みがあるようなコンロッドが実際に存在するのか?
これは今回Taka8号に組み込む予定の111純正コンロッド。左側に何かの識別に白ペイントがあるが、別に普通に見える。だがコレをちょっと削り込んでいくと・・・

重要そうな首の部分にくぼみが出てきた。削ってみて初めて解りやすくなったと言うだけで、当然以前から存在していた物だ。このコンロッドが折れるとすればココから折れちゃうことでしょう。いわば「切れ込み」だよね。
4本×2面=8面のうち、一番解りやすい物を撮影したが、くぼんでいた面がこれ一つでは無かった。8面中3面にはこんなくぼみがあったのだ。こりゃいかんでしょう。
ここから鏡面加工の方法です。
@荒削り
60〜100番程度のペーパでくぼみが無くなるまで削る。手作業だと8面で3日ぐらいかかりそうだが、電動ドリルと回転ペーパがあれば30分で完了!
実際に使ったのがコレ。60番で980円でした。

んで、削るとこんな感じ。

A中削り
150番ぐらいのペーパで荒削りの磨き傷を落とす。表面がなめらかになればそれでOK
中削り完了状態。
B仕上げ
150番からいきなり仕上げである!これこそ鏡面加工の最終兵器「サイザル」がなせる技!?
サイザルにちょこっと青棒を付けて磨けば、ほら、この通り!

サイザルってなんじゃい!?って方はコチラへどうぞ!
C完成

面倒なので、本当に側面だけです(^^;)
●最後に
今回は実験的に弱い事で有名な111純正コンロッドを鏡面加工してみました。111コンロッドは表面の金属密度を上げて、表面だけ強度を上げる「ショットピーニング加工」がなされているらしく、一般的には加工をしない方が無難と言われています。だから前回は重量合わせだけで無加工だったんです。
でもね、鏡面加工による強度アップって十分に強度があるコンロッドにやってもあまり意味無いでしょ。「ひょっとしたらヤバい」ぐらいの軽量なコンロッドを使いたいときにこそ威力(意味?)があると思うんですよ。だからやっちゃった・・・(^^;)
「大丈夫かよ?」って思った人は、今後のTaka8号を暖かく見守ってやって下さいね(笑)
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